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本居宣長の伊勢土産

本居 宣長(もとおり のりなが)は江戸時代の中期に活躍した、伊勢国松坂(現在の三重県松阪市)出身の国学者です。医者として医業に携わる一方で、国学の発展に多大な貢献をしたことで知られ、35年の歳月をかけて「古事記」の研究に取り組み「古事記伝」を執筆したことでも有名です。

宣長が残した多くの書物のや遺稿の中には「土産物覚」まで含まれます。これは、大変几帳面であった宣長が伊勢を旅した際、ご近所や親戚に配るためのお土産をリストにして書き残したものです。当時の庶民の生活感や習慣が垣間見れる貴重な資料として松坂市の本居宣長記念館に所蔵されています。

この「土産品覚」の文中には・・・大へんば、十七包、弐つゝ、小同、十、・・・・。という項目が書き残されています。
「大へんば」これは今のへんば餅のことです。

宮川のほとりにて茶屋で餅を商い始めた安永四年(1775年)より、へんば餅が伊勢を旅する人々のお土産として食されていた貴重な記録です。
へんばや商店では、当時の味をそのままに皆様に変わらぬ味をご提供しております。伊勢へお越しの際には、江戸時代より伊勢土産として庶民に親しまれた田舎の餅を、ぜひ一度ご賞味くださいませ。香り良い伊勢茶のご用意とともに、従業員一同皆様のお越しをお待ちしております。