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包装紙の馬はどんな馬?

へんばや商店の商品包装紙には、伊勢旧街道の風物詩でもあった馬の背の三宝荒神※にゆられ旅をするお伊勢参りの一幕が描かれています。名物へんば餅が生まれた江戸当時(安永四年)馬に乗って神宮へお参りに訪れた人々は、最終宿場町の茶屋で一休みをしたのち、そこで馬を返して宮川を渡り神宮へ赴いたことから この餅菓子はいつしか「へんば(返馬)餅」と名づけられました。そして今日、この情景はへんばや商店を象徴する一幕となりました。

現代においての馬といえば スラリとした長い脚の競走馬、サラブレットを連想しがちですが、当時日本で活躍していた馬は日本在来馬(にほんざいらいば)と言われ ずんぐりとした小ぶりな体型で、走ることに特化した繊細な性格の洋種馬と比べ、足は遅くとてものんびりとした穏やかな性格の和馬でした。しかし、甲冑(かっちゅう)を着た人を乗せて山越えが出来るほど馬力は大きく、スタミナと体力を持ち合わせている馬種でもありました。

小柄な馬体に三宝荒神※のような大きな鞍を背負うと荷が重すぎるのでは?と感じてしまいますが、実はそれだけの体力をしっかり持ち合わせた馬種のため、遺憾なくその実力を発揮して活躍していたのかもしれません。

へんばや商店おはらい町店ではその当時の和馬を再現した等身大オブジェが店頭で皆様のご来店をお出迎えしています。また店内では、この和馬をモチーフにしたオリジナルパッケージの伊勢茶を販売しています。どちらも、おはらい町店でしか出会えない素朴でかわいらしい働き者の和馬達です。

伊勢へお越しの際には、是非一度へんばや商店おはらい町店へお立ち寄りくださいませ。従業員一同、看板和馬と共に皆様のお越しをお待ちしております。

※三宝荒神(さんぽうこうじん)とは、
箱三つを馬の背の中央と左右とにつけて三人乗りができるようにした、馬の鞍のこと。へんんばや商店本店では、実際に使用されていた三宝荒神の実物を展示しています。使いこまれた臨場感をぜひ一度お近くでご覧くださいませ。